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watanabeGNH

Author:watanabeGNH
渡部 博行(わたなべひろゆき)
結婚指輪・婚約指輪プロデューサー、株式会社GNH代表
1961年生まれ、
早稲田大学商学部卒業
’84年住友金属鉱山入社
’88年よりトレセンテへ出向しブライダルリングの開発、PR等に従事。
代表作は婚約指輪フローラ。
’07年ニッセンへのM&Aを巡り住友商事と対立、トレセンテを離れる。同年、株式会社GNHを設立、消費者の立場に立った結婚指輪、婚約指輪を開発する。
  運営サイト : 
  結婚指輪MarriagedMarriage
  婚約指輪BCER
  結婚指輪BlaCykel
  マリッジリングGNH

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結婚指輪、婚約指輪                              ゼクシィも教えてくれないひみつ
結婚指輪(マリッジリング)や婚約指輪(エンゲージリング)の情報って、あまりにも一方的だと思うのです。トレセンテで20年近く業界に深く関わってきた筆者が、フリーの立場で消費者のために書く基本情報
婚約指輪、結婚指輪は彼専用ゼクシィに惑わされない
通勤途中にコンビニでゼクシィ10月号を購入。
汗をかきかき(重いから)運搬して、事務所で読んだら
朝から血圧が上がった。

今月のゼクシィは、年に2回の彼専用ゼクシィ(以前は男のゼクシィだった)
がひとつの売りなんだけど、そこの婚約指輪・結婚指輪の説明が
いいかげんというか、意図的というか・・・。
とにかく、こんなの真に受けて右往左往する男子がいたらかわいそうだ。

婚約指輪を用意した人73%、平均単価37.4万円。
このデータの注意しなけらばならないのは、調査対象がゼクシィ読者の中の
協力者、あるいは花嫁1000人委員会というように、
回答時点で、かなり舞い上がっているカップルの中の数字だということ。
世の中の結婚するカップル全体の平均値ということではありません。

私は、住友金属鉱山でトレセンテ(現在は通販のニッセン傘下)にいた5年前に
婚約指輪の平均単価は20万円台後半と考えていたので
”なぜこんなに数字が違うんだと”リクルートの担当者に文句を言った覚えがある。

ちなみに、2005年実施のゼクシィ結婚トレンド調査(首都圏)によれば
婚約記念品購入率65%*内エンゲージリング購入率92%=60%
婚約指輪の購入率が、その後上昇するなんてことがあり得るだろうか?
平均単価も最も高い首都圏で38.7万円(最も低い北東北で28.6万円)
その後の世の中の消費動向を見れば、婚約指輪平均単価37.4万円を
世の中の平均値と言うには違和感がある。

そして、”婚約指輪は一生モノ”とあおっているのだから
困ったものだ。これは販売側が単価を上げるための殺し文句でしょ。

さらに個人的に非常に立腹したのは、4Cの説明のいい加減さ。
カラット  :”婚約指輪だったら0.3カラットは欲しい”
        (ティファニーだって0.18カラットを売っているぞ)
カラー   :”知っておくと何となくカッコいいかも”
        (ナメテルノカ・・・・)
クラリティー:”婚約指輪にはSIランク以上”
        (現状では肉眼で黒いカーボンが見える水準だぞ)
カット    :”Goodが標準
        まともな店舗でカットが”Good”の婚約指輪を販売している
        ところなんか無い。

ゼクシィ本誌のジュエリーページでは、”何とかメイク”とか“何とかエクセレント”とか
ずーっとニッチで過酷な競争が繰り広げられていて(実行しているのはゼクシィ自身だ)
過去にいろいろ問題になってきたことをゼクシィの担当者だって知らないはずがない。
それなのに、どこから”Goodが標準”なんてのが出てくるのか。
自分たちの影響力の大きさを認識して、最低限のチェックくらいして欲しい。
本当に頭に来た。

という訳で、これから婚約指輪(エンゲージリング)を検討する男子諸君、
”彼専用ゼクシィ”には要注意。変な数字に惑わされずに、
自分らしい選択をしてください。
 

テーマ:結婚指輪・婚約指輪情報 - ジャンル:結婚・家庭生活

無料結婚情報誌CITY WEDDINGひっそり休刊
 結婚情報誌、けっこんぴあの休刊は、正式な発表があったので、一般の読者にも周知の
ことだったのですが、ユニークな無料結婚情報誌”CITY WEDDING(シティーウェディング)”も、
いつのまにか姿を消していました。業界内では、昨年秋からウワサになっていましたが、
本当に無くなってしまった。

 この”CITY WEDDING”は誕生の経緯が面白い。名古屋の某広告代理店が
ゼクシイに対抗するブライダル誌として6年前に企画、シティーリビング、リビング新聞等を
発行する名古屋リビング新聞が発行しました。リビング新聞だからフジサンケイ系列ですね。
雑誌の名前は”Lei Wedding(レイ・ウェディング)”。

 ゼクシイと違う特徴を出さなければならなかったので、まず価格を無料にしました。
結婚情報誌は、式場や結婚指輪・婚約指輪ショップの広告費で成り立っているので、
価格を無料にしても広告費を集められればビジネスとして成長します。
ゼクシイの首都圏版なんか、500円で販売しているけど、雑誌の製作費に10倍
かかっていたとしても誰も驚かないでしょう。無料で配っても何の問題もないはずです。

 次に、6ヶ月間自宅まで無料宅配を実施。
ゼクシイみたいに重い雑誌じゃないけど、はがきやFAX、メールで申し込めば、
自宅に半年間無料で届いたわけです。さらに創刊当初は、書店の店頭等にスタンドを
設置して無料配布もしていました。
ニッセン(トレセンテの親会社)のカタログみたいなものですね。

 この名古屋の代理店のお兄様方の気合いが素晴らしくて、天下のリクルートの営業に
負けていなかった。”ゼクシイの広告費の一部をこちらにまわしてください”と
ゼクシイのクライアントを廻り(広告費も割安だった)、名古屋である程度の実績を
作ってしまったのです。

 そして、”名古屋の田舎侍が江戸を攻めるぞお(本当にそう言ってた、戦国時代みたい)”と
東京進出を計画。まさに秀吉が天下を取りそうな勢いで、首都圏のゼクシイ担当者も
ずいぶん本気で警戒していました。
ところが、東京のリビング新聞社が”こっちでやるから上京禁止”と宣言、
雑誌名も”City Wedding”と変え、首都圏で創刊したのです。
ゼクシイにとって脅威だったのは、田舎侍の営業力だったので、この時点で担当者は
左団扇に変わっていましたね。

 その後、どのような経緯をたどったかは知りませんが、”Lei Wedding”は西日本に
広がったようです。現在、関西・九州で4版増えて、東海と併せて5地区で発行されています。
無料・宅配という当初のスタイルのまま残っています。

 もし、名古屋の軍勢が東京に攻め込んていたら、現在のようなゼクシイ一人勝ちには
なっていなかったかもしれないなあ。でも、”無料・宅配”のスタイルは残っているわけで、
これをゼクシイの首都圏版こそ継承すれば、消費者が喜ぶのに・・・。


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テーマ:結婚指輪・婚約指輪情報 - ジャンル:結婚・家庭生活

けっこんぴあ休刊で結婚指輪・婚約指輪情報は?
 先月発表がありまして、ぴあ株式会社が結婚事業から撤退。
ブライダル情報誌”けっこんぴあ”は1月発売号で休刊(と言っても実質的には廃刊でしょう)
だそうです。さらに、複数の方から某誌も休刊との話しが聞こえてきて・・・。

 ブライダル誌は大きく2通りに分けられます。
ひとつは、昔からあった女性誌(全国誌)の別冊というもの。ゼクシィ創刊以前はこれしかなくて
”女性自身別冊ブライダルノート”が一番メジャーだったりしていた。
これを含め、ゼクシィに負けて無くなってしまった雑誌がたくさんあるけれど
ゼクシィには広告を出さない、高級ブランドの広告を集められた雑誌は残っている。
その代表格が、以前書いたノンノモアウェディング
リクルートもここを狙って、2年前にゼクシィの高級版アネーロを出しています。
こちらの雑誌は年間2−4回程度の発行が一般的。

二つめは、会場の情報をメインにした情報誌。
この代表がゼクシィで、会場の情報がメインだから、地域毎に分割されているし
ブライダルフェア―情報もあったりするので発行回数が多い。
ゼクシィは月刊だし、けっこんぴあは隔月刊だった。
ここはローカル色が強くて、福岡ではメロンという地元誌がゼクシィと互角だし
なぜか愛媛では地元誌が3つもある。

首都圏でも過去にいろいろな雑誌がゼクシィに挑戦してきたけど、結局みんな負けて無くなって
しまったということなのです。けっこんぴあは1992年創刊だそうで、16年も続いたのにね。
ゼクシィ恐るべしです。

しかし、こうなると首都圏の結婚指輪・婚約指輪の情報(会場の情報も同じだけど)
は、ゼクシィが独占配信のような恐ろしい状況になります。力関係が一方的になるので、
例えば、広告費の値上げを宣告されても、業者側は今さら誰も止められないのではないでしょうか。。

リクルートの他の情報誌(住宅、旅行、就職、転職など)は、WEB化や無料誌化が進んでいる
のに、ゼクシィだけは紙の雑誌がどんどん厚くなる(その方がリクルートは儲かるから)。
地方の人は信じられないかもしれないけど、最新号なんか、ジュエリーとドレスの2冊が別冊で、
本紙と合わせたページ数は約2000ページ。
(重量も3−4Kgあるんじゃないか。けっこんぴあ休刊で、さらに厚くなるのかな。)
この膨大な情報を読者が取捨選択するのも大変な作業で、親切なことに、それをサポートする
ゼクシイなびという紹介業まで用意されている(業者側は広告料と、紹介料の2重払いとなる)。

こういう状況で配信される情報は、どうなんだろうか?本当に消費者のためになるのだろうか?
結婚指輪・婚約指輪の情報は、入手しにくくなる一方です。

文句ばかり言ってもしょうがない。今年も微力ながらがんばります。


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祝ゼクシィ15周年!婚約指輪、結婚指輪はどう変化したか(2)
 先日、銀座の書店で、ゼクシィ首都圏版創刊15周年記念号を購入。
ピンクの特製バッグに入れてもらいましたよ。
テレビCMで、ゼクシィを購入したカップルが仲良く2人で持っているみたいなやつです。

でもね、あんなシーンはあり得ない。
とにかく重い!
歩いて5分の事務所まで持って帰るのに大変な思いをしました。
間違っても女の子は一人では買わないように。
冗談抜きで、本屋で足の上に落としたら骨折する可能性があります。

こんな雑誌の存在って何か根本的に間違ってるんじゃないかって
歩きながら思いましたよ。それくらいしんどかった。

さて、とは言っても創刊2年後(1995年)には結婚情報誌にリニューアルされた、
ゼクシィの功績が大きかったのは間違いありません。
今まで情報を持っていなかった消費者に、それを与えたのですから。

例えば、以前(インターネットもゼクシィも無い頃)は結婚式場を探そうとか、空き情報を
調べようと思ったら、式場を1件ずつ廻るしかなかったのです。あるいは電話しまくりで
カタログを送ってもらうとか。

当時は、結婚式場紹介業というのがあって、百貨店には必ずカウンターがありました。
そこに行けば、提携している会場の資料が入手出来るし、カウンターのおばちゃん
空いている日なんかも調べて相談にのってくれるので、消費者にはそれなりに便利
だった訳です。
でも、本当に豊富な情報から、自分たちで選べるという感じではありませんでした。

また、カウンターおばちゃんの采配ひとつで会場が決まってしまう部分も大きく、これらの
会社は紹介先のホテル・式場から高額のマージンを取っていたにもかかわらず、
結構威張っていたそうです。会場側にしてみれば、おもしろくない存在だったでしょう。

つまり、消費者側からも式場側からもゼクシィの誕生は歓迎される要因があったのです。
実際、ゼクシィが発行部数を伸ばすにつれ、結婚式場紹介業は急速に衰退していきました。

消費者に豊富な情報(たとえ広告であったにせよ)を与え、選択肢を増やしたという
ゼクシィの功績は、高く評価されるべきだと思います。

次に、婚約指輪、結婚指輪でどのような変化が起きたか、見ていきましょう。

(つづく)


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祝ゼクシィ15周年!婚約指輪、結婚指輪はどう変化したか(1)
 ゼクシィの発売日(毎月23日頃)前後には、電車の中に中吊り広告が出るのですが
先月発売号(7月号)の広告に”15周年”の文字が。創刊時から少なからず関わってきた
私にとっても、なかなか感慨深いものがあります。

 ゼクシイの創刊によって、ブライダル市場は大きく変化しました。式場も、ドレスも
婚約指輪・結婚指輪も。その検証の前に、ひとつ押さえておきたいことがあります。

 そもそもゼクシィは結婚情報誌として創刊されたのではありません。

 リクルートのサイトにゼクシィ創刊号の写真がでていますが、目に飛び込む”XY”の文字
これは男女の染色体を意味しています。ゼクシィの語源はこれなんです。

そして、トップの見出しが”裸になれる無人島で男と女をわかりあう”!!!
右側に男女380人の文字が見えますが、380人の顔写真と個人情報が掲載されていたのです。

つまり”恋愛情報誌”、まあ、出会い系雑誌だったのですね。
当時はインターネットも、個人情報保護法もなかったので、このような楽しい雑誌が誕生したわけです。

結婚情報も掲載されていますが、その見出しが”仏滅、平日結婚で50万円うかす時代がきた!”。
今のゼクシィとはまったく違う切り口です。まもなく表紙にはトレンディードラマの芸能人がカップルで
登場するようになります。記憶では、石田純一、浅野ゆう子、岩城洸一などなど。

熱心に営業に来ていたリクルートの担当者と、”こんな雑誌に広告を出せるか!”と良く喧嘩した
もんなあ。でも、やがてゼクシィは結婚情報誌に変化していくわけです。

何故か?
リクルートの媒体は広告を情報として売ることで成り立つから。
出会い系雑誌じゃ広告の量はしれているけど、結婚情報誌にシフトすることによって
式場、ドレス、ジュエリーと大量の広告を獲得することに成功したのですね。
当時トレセンテに勤務していた私も、大量出稿が始まります。

(つづく)


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