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watanabeGNH

Author:watanabeGNH
渡部 博行(わたなべひろゆき)
結婚指輪・婚約指輪プロデューサー、株式会社GNH代表
1961年生まれ、
早稲田大学商学部卒業
’84年住友金属鉱山入社
’88年よりトレセンテへ出向しブライダルリングの開発、PR等に従事。
代表作は婚約指輪フローラ。
’07年ニッセンへのM&Aを巡り住友商事と対立、トレセンテを離れる。同年、株式会社GNHを設立、消費者の立場に立った結婚指輪、婚約指輪を開発する。
  運営サイト : 
  MarriagedMarriade
  BestChoice婚約指輪
  BlaCykel結婚指輪

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結婚指輪、婚約指輪                              ゼクシィも教えてくれないひみつ
結婚指輪(マリッジリング)や婚約指輪(エンゲージリング)の情報って、あまりにも一方的だと思うのです。トレセンテで20年近く業界に深く関わってきた筆者が、フリーの立場で消費者のために書く基本情報
各種偽装問題と景品表示法など
 中国製毒ギョーザ、怖いですねえ。保健所や警察が捜査を開始したようですが、警察は何らかの法律違反がなければ動けない。新聞を見ると業務上過失傷害(深刻な被害者が出ていますから)、食品衛生法違反あたりがその根拠のようです。

 先ごろ初公判があったミートホープの偽装牛ミンチ事件で田中元社長は、景品表示法(虚偽表示)と詐欺罪に問われています。詐欺罪の方が罪が重いので、検察側はこちらを中心に立証を行うと報道されています。

 ”むきあん、むきもち”で営業停止が続いていた赤福は、食品衛生法違反で県から営業禁止処分になっていました。一方、一連の発端となった白い恋人の石屋製菓は、北海道から業務改善指示が出ているくらいだから、自主的に販売を自粛していたということなのかな。なんと、船場吉兆には、農林水産省から直々に指示が出ています。さすが日本を代表する老舗ですね。同じように見える食品偽装でも、沙汰についてはいろいろです。

 個人的に見苦しいと思うのが、再生紙偽装の製紙業界。予想通り、個々の企業が前面に出ることがなくなって、業界団体である日本製紙連合会が必死で沈静化をはかっている。ここのサイトを見ると、自分たちのことはろくに発表しないくせに、報道を否定するリリースだけはちゃんと出しているな。そして、この業界団体が環境省や通商産業省と、のらりくらりとやっております。シナリオとしては、ゆるそうな環境省とグリーン購入法の問題にしたいのだろう。何しろこの法律、罰則規定すらないもの。

 でもね、消費者はごまかされちゃいけないと思う。”品質を優先するために古紙の配合を減らした”なんて堂々と言い訳しているけど、多くの消費者は環境問題を考え、わざわざ割高で質も悪いはずの再生紙を購入してきたわけです。アスクルのカタログを見ても、一番安いA4コピー用紙(500枚)で普通紙360円、再生紙390円。再生紙と称して“質の良い”普通紙を納入したら、自動的に30円の利益が発生するのだな。消費者の善意から発生したこの利益はどこにいっちゃたんだろう。(アスクルも返金する気はないようですね)

 製紙業界が恐れるのは、こっちに飛び火することでしょう。景品表示法、あるいは詐欺罪。ミートホープと同じ構図です。ところが、この景品表示法、消費者の保護が目的なので、直接消費者に販売していない製紙業界の追及は難しいらしい。政治力のある業界だしなあ。ワイドショーで袋叩きにあっている個人企業の社長たちが哀れだ。

 景品表示法は今後のブライダルリング業界でも大きなポイントになると考えています。続きはまた


田崎真珠 企業存続の前提に疑義
ゼクシィにも登場する国内有数のジュエリー企業、田崎真珠に関する共同通信の記事(1月23日)です。

企業存続の前提に疑義 田崎真珠、資金繰り影響も 

田崎真珠は23日、2007年10月期の有価証券報告書に「継続企業の前提に関する重要な疑義が存在している」との注記を付ける、と発表した。同社は理由について「(経営不振で)今年に入り、取引金融機関から、今後の資金提供や借入金の借り換えについて態度を保留する旨の示唆を受けたため、資金繰りに影響を受ける可能性があると判断した」と説明している。

 田崎真珠は仕入れを大幅に削減するとともに、遊休不動産や有価証券などの流動化で、短期的に必要な資金を確保するとしている。

 田崎真珠は07年10月期に連結純損益が20億円の赤字になるなど、3年続けて純損失に陥った。取引金融機関からは経営体制や事業計画の見直しを求められていたという。

 昨年12月には、創業者の田崎俊作社長が代表権のない名誉会長に退き、田崎征次郎副社長が社長に就任する人事を決めている。

(共同)


会社の発表はこちら

 同社は、創業者で54年間社長を務めた田崎俊作氏が本日の株主総会で退任し、弟の征次郎氏が新社長に就任する予定。その慶事を前に、銀行(メインは三井住友のはず)が借金の借り換えに応じないぞ、と噛みついたということですね。キャッシュがまわらなければ企業は継続出来ない(倒産する)可能性もあるので、監査法人が会社に発表させたのでしょう。

 田崎真珠は東証1部上場企業で、真珠ではミキモトの次に有名(規模は田崎が上)だし、ダイヤモンドでもデビアスから原石の供給を受けることが出来る国内唯一のサイトホルダー。銀座の1等地に店舗もあるし、一時は大卒国内採用ランキングで上位に入るくらいの勢いだった。

 しかしこの会社、過剰在庫で財務状況はずっと良くなかった。銀座のビルは売却(現在は賃借)、在庫も減らしたけど、まだ売上の2年分相当残っている。真珠屋さんは、在庫は資産という考えが根強いそうだけど、今の状況でこれを処分するのは大変だろうな。損益も過去7期で黒字は2期だけで、累計で100億円超の赤字。それでも配当はしっかりしてた(社長が筆頭株主だった)から、銀行も怒るわな。いずれにせよ、銀行からお金を借りるために、在庫処分や店舗閉鎖のリストラが避けられない。それも早急に。

 田崎のエンゲージリングのコストパフォーマンスは、今までも悪くなかった。これから、始まるであろう緊急セールは絶好のお買い得だと思いますよ。インチキじゃなくて、本当の換金セールだもの。

田崎真珠さん、何とかがんばってくださいよ。倒産したら社員がかわいそうだ。


フェア―トレード宣言
 昨年を象徴する“偽”は、まだまだ終わりません。

 再生紙偽装問題は、登場する会社が食品偽装のように地方の中小企業とは違い、日本を代表する名門企業(王子製紙の創設者は渋沢栄一)。ワイドショー的な盛り上がりもありません。消費者に十分な説明をする前に、大臣にお伺いに行ったりする神経もすごいなあ。大企業の論理では、消費者への説明よりも、社長を頂点とする自分たちの”クビ”の方が、はるかに重要なのです。今後は、業界団体である日本製紙連合会と通産省の交渉で、何人の社長が辞任するか決めるんだろうけど、元工場長で事態を”知っていた”とされる日本製紙の社長が辞任して、残りは”知らなかった”ので辞任しないが彼らのシナリオなんでしょうね。でも、今までわざわざ割高な再生紙を購入してきた消費者に返金はしないつもりなんだろうか?再生紙100%の名刺を使ってきた人たちなんかも、クレームをバンバン送ればいいと思う。

 私個人は昨年の今頃、トレセンテのニッセン売却をめぐり、住友商事に大反発していましたが、やはり呆れたのが、彼らが自分たちの出世やクビのことしか考えていないこと。トレセンテの顧客の事なんか、まったく眼中になかった。製紙業界もそうだけど、直接消費者と対峙しない会社の内向きの論理は救いようがない。

 また今回の件で、ぜひ思いを巡らせていただきたいのが、おそらく存在したであろう内部告発者の方のこと。勇気あるその方は、もはやその会社では働いていけないし、地方都市だったら一族郎党が暮らしていくことさえ大変なことになっているはず。この状況が変わらない限り、同様の事件は今後もなくならないでしょう。先行きは明るくないですね。

 翻って、ジュエリー業界、ブライダルリング業界を眺めるとそこに”偽”はないのか?

 正直に言って、ジュエリー業界の評判は良いものではありません。キャッチセールス、デート商法はなくならないし、価格への信頼はないし。業界の70−80%は胡散臭いと言う方もいますが、それを否定することは出来ないでしょう。ブライダルリング業界についても、ここでは詳しく記しませんが消費者保護の観点から見ると疑問点が少なくありません。

 フェア―トレードという言葉は、発展途上国の支援を目的とする公正な貿易を指しますが、私はブライダルリングをこれから検討しようという皆さんが、気持ち良く購入出来るように以下のポリシーを守り、広めていきたいと思います。”偽”は無くさなければいけません。

ブライダルリングのフェア―トレードのために、コンプライアンスを最優先します
・ 割引率を高く見せるための二重価格表示をしない
・ 他店、他社の誹謗中傷をしない
・ デザインを不正に模倣しない
・ 正しい品質表示をする

 こういう運動は、零細企業の自己満足で終わっては意味がないと思っています。  
  
クリスマスに結婚指輪?
 新年を迎えましたが、相変わらずジュエリー業界の売上は絶不調のようです。金やプラチナの価格がここに来てさらに上昇しているので、損益的にもますます苦しい。

 1年の半分の売上をクリスマスシーズンに作ってしまうアメリカほどではないにしろ、クリスマスはジュエリーショップにとって重要なイベントでした。バブル期はすごかったな。どんな店にも人が群がり、どんな商品でも売れていた。20代前半の若い男の子がティファニーに行列してたしね(当時はシルバーのオープンハートネックレスでも3万円以上したのに)。

 クリスマスに婚約指輪(エンゲージリング)を買うカップルが増えたのは、10年ほど前からでしょうか。クリスマスプレゼントを兼ねて婚約指輪を贈るようになったのです。男性にしてみれば、クリスマスプレゼントの分が節約出来るのわけで、基本的にはバブルが弾けていった流れに乗ったものです。そして、12月が最も婚約指輪(エンゲージリング)の売れる月になったのです。

 私は、毎年クリスマス商戦の状況を定点観測しているのですが、昨年は”ちょっと違うぞ”という感じを受けました。百貨店1Fの国内ブランドの売場を見ると、ブライダルコーナーにカップルはいるものの、婚約指輪を買っていない。買っているのは結婚指輪(マリッジリング)なのです。実際、ダイヤモンド業者の話しでも、昨年の12月はダイヤモンドが動かなかったそうです。

 クリスマスプレゼントを兼ねて、結婚指輪を贈りあう。

 節約術が一段と深まったということですね。


婚約指輪のダイヤモンドの大きさは?
 ゼクシィの調査によれば、婚約指輪(エンゲージリング)の平均単価は35.7万円ということですが、これでどれくらいの大きさのダイヤモンドが買えるのでしょうか?価格設定は、ブランド、店舗により異なるので一概には言えませんが、おおよそ0.3カラット前後ということになるでしょう。
 
 15年ほど前までは、国内の婚約指輪のダイヤモンドは0.3カラット以上がほとんどで、0.4−0.5カラット台が主流でした。もっとも、当時は婚約指輪(エンゲージリング)の平均単価も10万円以上高かったはずです。その後、ライフスタイルの変化により結納が簡素化されるにつれ、婚約指輪(エンゲージリング)のい単価も下落を続けました。それに伴い、ダイヤモンドも年々小さくなり、現在では0.2−0.25カラット台が主流になっています。ゼクシィの調査とは若干異なりますが、数量的に一番多いのはこのクラスだと思います。

 ティファニーの店頭に、0.18−0.19カラットの婚約指輪(エンゲージリング)が登場したのは3年ほど前でしょうか。価格を20万円台前半に抑えるための苦肉の策に見えました。あくまでも好みの問題ではありますがティファニーでこの価格帯ならば、ハーフエタニティータイプのリングを選んだ方が、将来的に活躍の場が多いかもしれません。

 0.2カラット台のダイヤモンドの指輪は、若い女性の細い指には可愛らしいのですが、年を重ねるにつれてだんだんバランスが悪くなってしまうものです。現状の婚約指輪(エンゲージリング)のダイヤモンドが、これ以上小さくなることはないでしょうが、単価の下落がさらに進んだ場合、ファッションリングが婚約指輪(エンゲージリング)の代用品になってしまうかもしれません。

 ”給料の3ヵ月分”も今は昔です。




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