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watanabeGNH

Author:watanabeGNH
渡部 博行(わたなべひろゆき)
結婚指輪・婚約指輪プロデューサー、株式会社GNH代表
1961年生まれ、
早稲田大学商学部卒業
’84年住友金属鉱山入社
’88年よりトレセンテへ出向しブライダルリングの開発、PR等に従事。
代表作は婚約指輪フローラ。
’07年ニッセンへのM&Aを巡り住友商事と対立、トレセンテを離れる。同年、株式会社GNHを設立、消費者の立場に立った結婚指輪、婚約指輪を開発する。
  運営サイト : 
  結婚指輪MarriagedMarriage
  婚約指輪BCER
  結婚指輪BlaCykel
  マリッジリングGNH

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結婚指輪、婚約指輪                              ゼクシィも教えてくれないひみつ
結婚指輪(マリッジリング)や婚約指輪(エンゲージリング)の情報って、あまりにも一方的だと思うのです。トレセンテで20年近く業界に深く関わってきた筆者が、フリーの立場で消費者のために書く基本情報
結婚指輪(マリッジリング)の単価上昇に思うこと
プラチナの価格は高いままで、期待したようには下がらず、これから夏に向って値上げを
計画しているブランドもあるようです。各社とも、急騰したプラチナ価格の値下がりを見込んで
がまんしてきたので、やむを得ないと言えるでしょう。

それよりも最近気になるのは、とっても高単価の結婚指輪(マリッジリング)が目立ってきたこと。
ゼクシィを見ても、首都圏とかではなく地方ほどその傾向が強いように思われます。

ゼクシィが2007年春に実施した調査によれば、結婚指輪(マリッジリング)の平均単価はペアー
で19.2万円ですから、その後の値上げを加味すれば、現在の平均単価は22−24万円前後と
推定されますが、それを大幅に上回る価格のブランド群の台頭です。

その代表が、和のテイストの”俄(にわか)”、ドイツ製の鍛造が特徴の”クリスチャンバウアー”、
新しい国産ブランド“デザート”あたりでしょう。地金(プラチナ)だけのリングの比較的安いもので
”俄”が約30万円、”クリスチャンバウワー”が約50万円!、”デザート”が約30万円の価格です。

比較のために、有名海外ブランドのシンプルな結婚指輪の価格をあげますと、
ティファニーが約18万円、ブルガリが約28万円です。

ティファニーやブルガリの店舗が全国にあるわけではないから、アクセスの問題はあるし、いくら
価格が高くても、本人たちが十分に納得、満足して購入していれば、それでいいと思います。
クリスチャンバウワーのようなヨーロッパの鍛造品には独特のテイストがありますしね。
これらのブランドで、ダイヤ付きの商品を選べば、ペアで40万円を超えてくるものも多いですから
予算的に、婚約指輪(エンゲージリング)の存在はますます薄くなるでしょうけど、それもひとつの
流れですね。

ただ、情報として価格の開示だけはしっかりして欲しいと思います。価格の改定時期で
雑誌に載せにくいという事情があるのはわかりますが、ゼクシィでも価格表記の無い例が増えて
います。クリスチャンバウワーの価格は、ゼクシイネットのこのページ以外で見つけられませんでした。
カルティエのサイト(とっても重い)でも、”価格:お問い合わせください”と不親切きわまりない。
消費者にとって、価格がわからない”時価”は、銀座の鮨屋だけで十分ですよね。

一方、プラチナをやめて、ホワイトゴールドの結婚指輪へシフトするのも大きな流れになっています。
4℃は3月から販売を開始し、価格が10万円強と手頃なことから売れているそうです。

平均単価が意味をなさなくなるほど、結婚指輪(マリッジリング)の価格の二極化が進んでいます。




結婚指輪、婚約指輪はノンノ・モアウェディングが最強
nonno



全国版の結婚情報誌はゼクシィの登場によって半減してしまったけど、残っている雑誌は
それぞれ特徴を打ち出してがんばっています。
その中でも元気なのが、”non−no・Moreウェディング”。

集英社のnon−no,Moreは発行部数も多く、特に地方では圧倒的に強い雑誌です。
その別冊ですから、おそらくブライダル誌では最も発行部数が多いでしょう。
最近結婚指輪、婚約指輪を強化していて、発売になったばかりの最新号(年2回発行)では
ほとんどの海外ブランドの広告を集めてしましました。
ブランドイメージを守るために、ゼクシィには広告を出さない彼らにすれば、売上増加が期待
できる媒体なのでしょう。

海外ブランドの婚約指輪・結婚指輪の広告を掲載順に並べると

       DE BEERS
       TIFFANY&CO(裏表紙も)
       Cartier
       CHANEL
       BVLGARI
       DIOR
       Chopard
       MAUBOUSSIN
       GUCCI
       Dior
       VanCleef&Arpels
       Chopard
       
よく、これだけ集まったと感心してしまいます。ヴァンサンカンよりもすごいです。
海外ブランドも売上が欲しいので、日本ではブライダルに力を入れざるを得ないのですね。
あのHARRY WINSTONでも、婚約指輪を80万円から揃えているとのこと。(充分高いけど)

弊社の運営する、北欧スタイルの結婚指輪”MrrriagedMarriage”も記事で紹介していただきました。
感謝!


[PR] 結婚指輪婚約指輪


ゼクシィ危うし!愛媛でブライダル誌抗争勃発
えひめ



今回は、ローカル情報。

 リクルート発行の結婚情報誌ゼクシィは、毎月全国21ヵ所で発行されています。
発行部数が多いのは、地域をまとめた首都圏版や関西版(これらはとても重い)、少ないのは
大分版、山口版などでしょう。

 インターネットが無い時代、ついでにホットペッパーや”ぱど”も無かった頃、地方の情報誌は
とても元気でした。主要なものはタウン情報全国ネットワークに加盟していますが、以前ほど元気が
ないのが残念ですね。彼らは別冊や特集のような形で地域のブライダル情報も発信していたし
もっと小さな会社がキラリと光るブライダル情報誌を発行している地域もありました。

 それをブルトーザーのごとく、なぎ倒していったのがゼクシィなのですね。
リクルートという会社の営業力はたいしたものですから、地方でのんびりやっていた会社は
ひとたまりもない。鳥取、島根、沖縄を除き、ゼクシィは全国を制覇しました。

 ところが、地方にも強力な豪族がいるのです。なぜか愛媛県でブライダル誌が4冊も乱立して
しましまいました。

写真を説明しますと
(左上)
ゼクシィ四国版5月号(月刊):リクルート発行通算59号  愛媛県のリング情報 9社31ページ
  四国版なので購入者にとって必要のない情報が半分以上を占めてしまいます。
  シライシ、アイプリモのページ多し。

(右上)
マリアージュ夏号(季刊):エスピーシー発行通算14号  愛媛県のリング情報 5社7ページ
  タウン情報松山の発行元(親会社は地元の上場企業)が出している。地元の名門。
  情報量が少ないのが心配。

(左下)
こまちウェディング秋号(年2回):アイクコーポレーション発行 愛媛県のリング情報 5社7.5ページ
  ”愛媛Komachi”の別冊。Komachiというタウン誌は新潟が総本山で、長野、愛媛、香川は
  フランチャイズで発行しているようです。

(右下)
ウェディングスタイル夏号(季刊)創刊号:KG情報発行 愛媛県のリング情報 7社37ページ
  広島、岡山で”きゃべつ畑”というブライダル誌を発行していた会社(上場企業)がリニューアル
  して、四国に上陸。香川に続き愛媛、徳島でも創刊。相談カウンターを設置するところも
  ゼクシィそっくり。シライシ、アイプリモも出稿しているのが実力の証明か?

 台風の目は、最後のウェディングスタイル。表紙は観音開きで“俄”が4ページ出ているわ、
地元の店舗の1万円のクーポン券付きのカタログ(20ページ!)を付録で配布しちゃってるわで
ゼクシィですらやっていない斬新な手法を駆使しています。広告掲載価格もゼクシィよりかなり
割安でしょうし、毎月発行でないのも広告費がかけられない地元企業にはありがたい。

 婚姻件数が年間7500件の愛媛で4つのブライダル誌は成り立ちません。
 地元の会社は家業だから、大きな赤字にならない限りやめないだろうな。リクルートは
利益の数字のみで経営判断するから、案外ゼクシィが一番と苦しいかもしれません。


[PR} マリッジリング 結婚指輪 婚約指輪 

 
  
伊勢丹ブライダルカタログから婚約指輪の今後を思う
 伊勢丹アクサセリーカタログ

 

 以前は百貨店1Fのアクセサリー売場の花形と言えば、婚約指輪(エンゲージリング)だった
のです。何しろ他の商品より単価が高いので売れれば大きい。それなりのスペースをしめて
いました。ところが、今の伊勢丹の売り場での主役はファッション性の高い、クリエーター系
のジュエリー、アクセサリーです。大ぶりで、イエローゴールドの商品も多いのでとにかく目立つ。
写真は、そのカタログですが大きさもブライダルカタログの2倍あるし、内容も素晴らしい。
売場ではこちらばかり目立ち、ブライダルカタログは日陰の存在でした。

 ブライダルカタログの婚約指輪(エンゲージリング)を見ると、一粒のダイヤモンドを主役に
したベーシックなデザインのものもあるけれど、クリエーター系ブランドを中心にダイヤモンド
よりもファッションを打ち出したものも出てきています。このカタログにはお決まりの4Cの説明も
ないし、伊勢丹においては、”婚約指輪を買う=ダイヤモンドを買う”が崩れてきた印象です。

 それでも、”ダイヤモンドを求める”カップルは少なからずいるわけで、彼らはセミオーダーで
ダイヤモンドを打ち出しているブライダル専門店へ向かうしかない。ジュエリー業界が深刻な
不況の中、”シライシ・アイプリモ”が伸びている要因のひとつはそこにあると思います。

 伊勢丹のブライダルリングカタログから、ダイヤモンドの婚約指輪が消える日が来るのでしょうか。



2008年伊勢丹の結婚指輪・婚約指輪事情(2)
伊勢丹

 さて、伊勢丹の2008年版ブライダルカタログですが、ちょっと大げさに言えば、百貨店のブライダルカタログの最高傑作だと思います。写真もデザインも素晴らしいし、ラインナップも他の追随を許しません。結婚指輪も婚約指輪も白い地金とダイヤモンドの組み合わせがほとんどなので、金属の質感を出したり、ダイヤモンドをきれいに見せるのはとても難しいものなのです。ジュエリーに精通したカメラマンとデザイナーを起用したことがわかります。

 掲載順は
   ブルガリ (”マリーミー”って30万円以下でも買えるんだ) 
   ティファニー (ピンクゴールドの細いエタニティーリング,\241,500-が新鮮)
   ヴァンドーム青山 (結構、高額のラインナップ)
   ペルリータ (全然ミキモトっぽくない)
   4℃ (オーソドックス)
   UZURI (ヴァンドームの伊勢丹専用ブランドです)
   組曲 (色処理されたカラーダイヤを使っているのに表記なし)
   アガット (最近ブライダルも人気あり)
   ポンテヴェキオ (純国産ブランドなのでお間違いのないように)

 ここから先はクリエータ系が入り、見せ方が変わる。金色が半数。
   hum (伊勢丹で大人気。ローズカットのダイヤモンドがかわいい)
   ポメラート (イタリアのブランド。ダイヤはないみたい)
   スタージュエリープレシャス (スタージュエリーの伊勢丹限定版、それにしても重いサイト)
   Makri (米国デザイナーもの)
   Cathy Waterman (同上、価格はとってもお高い)
   ルジアダ (4℃の上級ライン)
   Royal Order (米国デザイナーもの。王冠モチーフが有名)
   Justin Davis (同上) 
   e.m. (人気の国内クリエーターブランド) 
   アーカー (同上、国内ブランドでは一番人気) 
   Loree Rodkin (米国クリエーター系)
   Geodesique (この名前、読めない。何だ日本人か。)
   Galante Visconti (イタリアのデザイナーもの)

充実したラインナップだなあ。さすが伊勢丹です。
(サイトを見ると、海外のサイトはきれいで動きも大きいのに快適ですね。日本のサイトは動くと重い)

実際には、クリエーター系の結婚指輪を購入する人は限られるだろうな。
これをつけて、堅気の会社に出勤するのはちょっと勇気が必要です。


      
2008年伊勢丹の結婚指輪・婚約指輪事情(1)
伊勢丹
 

 2月に梅田阪急の結婚指輪・婚約指輪についてレポートしましたが、それに続き東の横綱、伊勢丹の結婚
指輪・婚約指輪最新報告です。伊勢丹はすごいぞお。
 
 ”毎日が、あたらしい。ファッションの伊勢丹。”
このキャッチフレーズの通り、伊勢丹はファッションに断然の強さを誇る百貨店です。1Fのアクセサリー売場でも、常に新しい試みがされてきましたが、その決定版が”共通什器”。従来の売場(伊勢丹ではお買い場と
言いますが)では、各ブランドはロゴやブランドカラーを目立たせ、遠くから見てもそのブランドがどこにあるか、一目でわかるようにしていました。伊勢丹はそれをやめさせて、各ブランドに商品力だけで勝負させることにしたのです。販売員の制服の色も黒で統一したので、ケースの中の小さなロゴを探さないと、どのブランドの商品なのか、わからなくなっちゃった。

 プレゼントを買うために、お目当てのブランドを探す男の子にはおそろしく不親切なのですが、結果として売上は増えたのだそうです。百貨店1Fのジュエリー、アクセサリーをプレゼント需要中心から、自家需要のファッションアイテムへ転換したということですね。全国の百貨店は伊勢丹をお手本にしているので、この流れは徐々に広がっていくことでしょう。

 それでですね、何に驚いたかというと。ティファニーまでがそのシステムに組み込まれてしまったということ。良く見たら、ティファニーブルーがケースの中にあったのですね。

 かつてのティファニーは、百貨店の看板と集客装置を兼ねていたので、1階の一等地に内装費は百貨店
負担みたいに圧倒的にティファニー有利な条件でしか出店しなかったはずです。伊勢丹相手だと力関係が
逆転してしまったようです。また、ティファニーの直近の決算で、世界中で日本だけが不振なので、名を捨て
身を取ることにしたのかな。かなり思い切った決断です。

 上の写真は、伊勢丹の2008年版ブライダルカタログですが、表紙をめくるとブルガリ、ティファニーの順で掲載されています。以前はカルティエの結婚指輪売場?があって、敷居が低い分、若いカップルに大人気だったのですが、それはなくなっちゃたのかな。カルティエはブランド戦略の方を重視したようです。

(つづく)

 


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